小倉駅から徒歩5分のところにあるアーケード街の地下に、約60年も前から北九人(注:北九州の人の意。)に愛され続けている食堂があります。
それは…天ぷら『ふじしま』。
前々から気になってはいたものの、なかなか行く機会がなく、今回やっとの思いでお昼ご飯を食べに行くことができました☆
『ふじしま』への入り口は、アーケード街に入り程なくして見えてきます。
そして、ちょいと薄暗い階段を下りていくとメニューの看板が。
「何これ、めっちゃ安いやん!」
天ぷら定食580円(税込)!ご飯(大)でもプラス50円の630円。
ランチの相場ってだいたい700〜1000円ぐらいなので、それと比較しても安いです。
雑多な感じ、でも妙な安心感が漂う店内。
期待に胸を膨らませ階段をさらに下りていくと、扉も何もなくいきなり店内へ。
店内はカウンターのみ。20席ぐらいでしょうか。
店内入り口すぐ横には“食券売場”と書かれた看板があり「券売機どこやろ?」とキョロキョロしていると、店員のおば様がささっとレジカウンターに来て「ここで食券買うんよー」とアドバイスしてくれました(笑)
ちなみに天ぷら定食にしました。
食券を買い席に着くと、お茶を持って来てくれた店員さんが食券を回収。
店内は、天ぷらを揚げる音、食器を洗う音、下ごしらえをしている音、お客さんの話し声など様々な音が混ざり、大衆食堂っぽい雰囲気も相まってかなり雑多なイメージです(笑)
でもなぜかそれが妙に安心感を覚えます。
私が昭和生まれだからなのかわかんないですけど。。
店内を見渡すとバンドマンっぽいお兄さんや、OLっぽい方、家族、スーツ姿の人、作業着を着た人などさまざま。制服を来た中学生くらいの女の子も1人で来てたり。
老若男女に愛されてるお店なんだなぁと改めて思ったのでした。
サクサクなのにホクホクな天ぷらと絶品お味噌汁
食事が出てくるまでにそんなに時間はかかりませんでした。
時間にして、約6、7分ほど。
見てください。このボリューム感。
まずはお味噌汁からいただきました。これがもう絶品!
具は豆腐とワカメと玉ねぎといったシンプルさなのですが、まろやかな出汁の正体は一体。。
お味噌汁は地方によって味が違うと言いますが、ふじしまのお味噌汁はどの都道府県の人が食べても美味しいって言ってくれるんだろうなと感じます。
それぐらい旨い。。お嫁に行くときは、ふじしまにお味噌汁の修行に行きたいくらいです。
これ本当に。
天ぷらはこんな感じ▶︎白身魚、キス、たまねぎ、にんじん、ささみ。
衣はサクサク、中はホクホクです。
天ぷらにつけるおつゆは少し甘めで大根おろしが入っています。
私は結構たっぷりつける派なのですが、たっぷりつけても衣にサクサク感が残るのが旨さの秘訣かなと感じました。
天ぷらのつゆは、ご飯につけても美味しかったですよ!
お行儀悪いかも…と思いながらも、一回天ぷらにつゆをつけて、その天ぷらをご飯の上にのせるんです。
そうすると天ぷらのつゆが、ご飯に浸み込むという裏技で『天ぷらつゆご飯』をこっそり愉しんでました★
1人で行くのに勇気なんていらない。愛着が生まれる食堂。
私もそうなんですけど、女子1人でご飯に行くのってちょっとハードル高かったりしませんか?
カフェだったらまだしも、食堂に1人で行くなんてちょっと行きづらいイメージ。
それって、第三者から「あ、1人で食べに来とる」って思われるのが恥ずかしかったり、1人でご飯を食べるのにゆっくり味わうことができる環境(イヤな想いをしたくない)なのか…が大きかったりしませんか?
しかし!『ふじしま』はそんなこと気にする必要ありません。
店員のおば様たちは人の心がわかるのではないかと思うぐらい、ホスピタリティが素敵な上に、適度な距離感。
それはきっと「心遣い」だったり「まごころ」っだったりするんじゃないかなって思うんです。
実際、ちらほらと女性が1人で食べに来てました☺︎
一度行くと、1人でもまた食べに行きたくなる『ふじしま』。
「また来たい」と思わせてくれる理由は、旨い安い+αの真心なのかもしれませんね。

- ジャンル:天ぷら
- 住所: 北九州市小倉北区京町2丁目1-15 三徳ビル地下
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- (写真提供:riben163)
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